ヘルニアは2つの種類に分けられる

「椎間板ヘルニア」とは、骨と骨の間でクッションの役割をしている“椎間板”が、さまざまな要因がきっかけですり減ったり神経を圧迫したりして、痛みなどを引き起こす病気です。犬や猫の場合、身体の構造上、胸や腰でヘルニアが生じると、必ず脊髄を損傷することになります。そうすると、高い確率で後肢に麻痺が生じてしまうのです。

この病気は、「ハンセン1型」と「ハンセン2型」に分けられます。簡単にこの2つを説明しますね。

ハンセン1型

ダックスフンドなど、軟骨形成異常になりやすい素質を持つ犬種である「軟骨異栄養性犬種」が、弱くなった椎間板に負荷がかかることで、脊髄が圧迫されます。若くても発症し、症状が急激に進行するのがこの「ハンセン1型」の特徴。早めの対処が重要です。

ハンセン2型

ヘルニアになりやすいといわれる犬種以外も含め、加齢に伴って形成に異常を起こした状態。症状は慢性的に進行します。

ハンセン1型、2型どちらでも、その中の約10%は「進行性脊髄軟化症」を併発しているそうです。脊髄神経が軟化する症状で、これを発症すると急激に悪化し、ケースによっては呼吸不全を起こして死に至ることもあるのです。

人間の場合は“痛み”が主な症状

犬と人間のヘルニアはどこが違うのでしょうか。犬の場合は飛び出した椎間板が脊髄を圧迫し、後肢に麻痺が生じます。しかし、人間は椎間板が飛び出した場所に脊髄はなく、末梢神経(神経根)があります。末梢神経を圧迫されると“痛み”を感じることが主要な症状になります。